北海道ツーリングの悪夢

北海道ツーリングの悪夢と呼ばれるライダーのブログ。

群れる

私は群れるのが嫌いだ。

1人じゃ走らないとか、いちいちツーリングに誘って来るやつとか、嫌いだ。


走りたいなら1人で行けばいい。
景色と真摯に向き合える。

走りたいだけ走って、休みたい時に昼寝出来るのが ひとりの良さ。


…初心者の頃、無理な追い越しをするツレについて行って事故ったことがあります。

「なんで 前見てないの?」
とツレに責められました。

知らない街。入り組んでいて不安。
ツレは早く海鮮丼の店に行きたくて ガンガン追い越しをかけてました。
私は見失わないように必死で追いかけました。
前方が見えないほどの大きなバスの右に消えたツレを追って ギリギリの車間距離を通り抜けると…
避けきれずに ガッシャーン。

自分の責任です。
無理ならついて行かなければ良かったし、店で合流したら良かった。
その頃は 誰かについて行くしか出来ない駄目ライダーでした。
景色よりもツレの背中ばかり見てたし、置いて行かれないようにって そればかり考えていたんです。


モヤモヤした気持ちで次のツーリングの約束をして 計画を立てていた時に
ふと、違和感を感じました。
無理な追い越しをかけて 車の間を縫うように走ったり シーシーバーに無意味なチェーンを巻き付けたり、カッコ良さ優先でフロントライトを小さくしたり、ミラーを一個にしてみたり。
これって私のやりたい事か?

1人で1週間ほどツーリングに出ました。
連れて行ってくれる人はいません。
青看板とツーリングマップルにらめっこしながら 日勝峠を越えて
もう、その頃には不安よりもワクワクでいっぱいでした。
なんでもっと早く1人で走らなかったんだろう。
景色が飛び込んできます。
目の前に追うべき背中はありません。
ただただ 景色と自分があるだけです。
「うわあああああーーーーーーーーー‼︎‼︎」
訳の分からない叫び声が出ました。
気持ちよすぎるんです。

誰かと走るよりも 一人がいいな
と、実感してからは ソロ。
誘われても断ります。
2ケツもお断りです。
1人がいいんです。

若い子たちが グループで旅をしているのをみると、途中でバラけてみなよ?って言ってみます。余計なお世話ですね。
誰かと一緒にする旅も楽しいけれど グループじゃ出会えない何かがあると思うんだけど。