北海道ツーリングの悪夢

北海道ツーリングの悪夢と呼ばれるライダーのブログ。

鹿あたっく

北海道で走ってると、鹿にぶつかります。
車は廃車。
バイクなら死亡。

ぶつかる時は 諦めよう。

そう思ってました。
バイク乗って10年以上。まだ、ぶつかったことはありませんでした。

が、峠をナイトランしてたら。

会っちゃいました。
このまま通り過ぎてくれ!
と、思いましたが、鹿も「え?やだ」みたいな顔して方向転換してきた…

気づいたら
タンクと左太腿の間を「ばこーーーーーーん」と ぶつかりながら通り過ぎた…

左脚めっちゃ痛い‼︎
なにこれ!
バイク制御きかない!
グラグラグラグラ。
必死でニーグリップして安定させて、真っ暗な道を半泣きで走り続ける。
訳のわからない痛みの左脚を確認する。なんか、濡れてる。
なに?⁈⁈

今止まったら もう走れない。
車もそんなに通らない道だし。
そう思ったから必死でライハまではしりつづけた。

駐輪場にバイクを停めてスタンド立ててエンジンを止めて…
「おかえりー」
常連さんが出迎えてくれた。
力が抜けてバイクに乗ったままタンクに抱きついた。

バイクには鹿の毛と、血が付いてた。
左脚は鹿の毛がついていて、左の皮のサイドバックは衝撃で中身がぐしゃぐしゃだった。



上は翌日。
下は数日後。

ラッキーなことに、膝に血が溜まることもなく 腫れが引いて終了となった。
濡れていたのは夜露のせいだった。

あの鹿がどうなったのか、わからない。
翌日、友人が見にいってくれたけどいなかった。


鹿笛。
最近は北海道のレンタカー会社が全車装備を目指している。
鹿に聞こえる超音波で、ビックリさせて動けなくなった隙に そーっと通り抜けるって道具。

あれ以来、バイクに乗るのが怖くて。
あんまり乗ってません。
峠とかすごい疲れるんです。
右左をずーっと確認しながら走るの。
確実に乗る回数は減りました。

夜は無理だ。

対策として、夜走るならヘッドライトを明るくして、サイドも照らせるようにする。対向車がいない時は真ん中を走る。
鹿笛つける。
スピード出さない。
早朝、夕方、夜は走らない。
それぐらいです。